【開催報告】職場体験プログラム 研修を担当しました

2022年7月15日

広島県のわーくわくママサポートコーナー事業で、ブランクのあるお母さんたち向けの復職支援事業「職場体験プログラム」が毎年開催されています。今年も担当しましたので、以下、開催報告です。

研修の目的

この事業は、仕事を始めたいけれど、仕事と子育てを両立できるか不安、という方へ、5日間のお仕事体験ができるプログラム。
毎年、不安気に参加された受講生の方々が、どんどん自信を持ち、力強く一歩を踏み出していく姿を拝見し、感動しています。
一方で、日本にはこんなにも素晴らしい主婦の方々が一歩踏み出す勇気がないままに社会に出ずに、ご家庭で悶々と過ごしているのかも知れないと思うと、なんとかきっかけを作りたいと熱い思いが湧いてくるのです。

今年は1日目のインターンシップ準備研修と5日目の事後研修を担当しました。

1日目の目的は、久々のお仕事なので、まずは、一歩踏み出してみよう、と前向きになれることを目指しました。

・労働市場や働く女性の事例を知ることで、視野を広げ、仕事への漠然とした不安を取り除く

・ コロナ以降の働き方の変化や、オンラインに おけるコミュニケーションを知っておくことで、 スムーズに職場に慣れる

・ 自分の強みや価値観を知ることで、自信を育み 自分で心を整える方法を得る


5日目の目的は、職場体験を経て、両立をイメージしていただきつつ、やっぱり働こうという行動につながること。

・インターンシップでの経験を振返り、 成長したことや気づきを分かち合う

・これからの自分の働き方やバランスを考え、ビジョンを描き、最初の一歩 に繋げる

久しぶりの仕事の前に知っておきたいこととは?

1日目の研修の最初のパートは、就活のリアルを知ること。
数年のブランクだけでも、コロナウィルス以降はテレワークなど働き方が大きく変化したり、求められるスキルや人物像、コミュニケーションの取り方が変わってきています。昔のイメージのままだと、ギャップを抱えながらの就業になることも!
事前に知っておいた方が良い内容や、働く女性たちの事例紹介、労働人口が減っていく時代における働くことの意義を伝えました。

後半は、仕事の意義や大切にしたい自分の価値観を探る時間として、キャリア理論やウェルビーイングに関するエッセンスを伝えたり、強み
を見つけ合うワークをしました。
・最初は不安だったけれど、前向きに働いてみようと思えた
・働く女性の事例から、人それぞれ、働き方を選択できることを知った
・自分の強みを知って自信になった  
などのお声をいただきました。

長期的な視点でキャリアを考える


5日目は、事後研修として、最初にインターンシップの感想を共有していただきました。
就業先でとても親切にしていただけたようで、皆さんの働く意欲が強くなったように感じました。

その後、このインターンシップに参加するために応援してくれた方々への感謝を表すワークをして、対話をしていただきました。
はじめての保育園で頑張って待っていてくれた子供への感謝、
就業先企業の方への感謝、
この職場体験プログラムを企画・運営してくれた方への感謝など、
様々な想いを伝えていただきました。
スタッフとしてZOOMに参加していたこのプログラムの関係者の方々がとても感激していました。

一方で、お子さんの熱などで全部参加出来なかった方もいらっしゃいました。
それでも、ネガティブになるのではなく、前向きに捉え、実際に働くときのために、どんな準備が必要なのかを受講者のみなさんんで話し合っていました。

私からお伝えしたことは、こどもを育てながら働くということは、予想できないことが多いということ。
そして、働くお母さんたちは、何度も経験し、みんな乗り越えているということです。
あなただけではないと知って欲しかったのです。
リソースを確認しつつ、いざという時を想定しておくことで、不安を減らすことが出来ます。
家族への依頼、連絡方法、病児保育、ベビーシッターなど、事前に調べておくことが大切ですね。

最後のパートでは自分らしく働くためのビジョンを、ウェルビーイング的な観点で考えていただきました。
理想に近づくためのスモールステップをブレイクアウトルームでシェアしていただきました。
同じ状況の方々なので、共感しながら、解決策をみなさんで考えたそうで、協力しあう良い関係が伝わりました。


その後、自分のキャッチフレーズを考え、発表していただきましたが、短時間にも関わらず、その人らしいキャッチフレーズが出来ていました。気持ちが揺らぐ時には、このキャッチフレーズを思い出し、自分の軸をぶらさないようにして頂ければと思います。

私から本研修の最後にお伝えしたことは、「いま、目の前のことを大切にしながらも、どこを目指しているのか時々確認しましょう」ということ。目の前のことだけしか見えず、視野が狭くなると、いずれ子供が大きくなったときに、「こんなはずじゃなかった!もっと早く対応しておけばよかった!」ということになるケースも。なるべく早く対応しておけば、可能性や選択肢が増えるのです。

「数年後には、こうなっていたい。そのために最低限のこれだけはやっておこう」というざっくりした目標で良いので、確認しつつ進むと、いずれは、そこに到達できます。長期的な視点も取り入れて、日々邁進していただければと思います。

最後に

受講者の方の最後の一言に、「人と比較せずに、自分らしく働こうと思えた」という感想がありました。

私たちは、「人と同じように」と誰かや常識を気にしてしまいがちです。
でも、ワーキングマザーは予定外のことが多く、家族や状況に合わせて、柔軟に対応することが求められます。
「自分にとって大切なことは何か」「何が自分の幸せなのか」を時折確認しつつ、自分のペースで働くことをあきらめずに過ごして頂けたら、いずれは自分らしく快適に幸せに働けると思うのです。
子育てはいずれひと段落するもの。
いま、私の周りには、子育てがひと段落して、イキイキと自分らしく活躍している女性たちが沢山います。
将来なりたいイメージを描きつつ、今しか味わえない子育ても楽しみながら、自分らしい働き方を選択して頂ければと思います。


あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。


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