【実施報告 Part1】”女性部下を持つ管理職研修” を担当しました

2022年2月3日

広島県の事業で、” 女性部下を持つ管理職研修 “を2社担当しました。
その経緯や報告、気づいたことを紹介したいと思います。

広島県での仕事が多い理由

弊社KEY ROLEは、ひとり企業なので、基本的に営業はせずに、ご紹介をベースに仕事をしています。
広島の「アドバンストスタイル株式会社」は、大先輩である憧れの姉妹が定年後に立ち上げた研修会社。こちらの講師として業務委託で活動させて頂いているので、広島の研修が多いのです。
アドバンストスタイル株式会社  https://advancedstyle.jp/

研修内容について

ご依頼内容や抱えている課題をベースに、アドバンストスタイル社と相談し、
・今の状況を整理する
・アンコンシャス・バイアス
・女性部下とのコミュニケーションの取り方
・女性を管理職にする企業のメリット
・アサーティブコミュニケーション
という内容で実施しました。

最後の感想では2社共に、” アンコンシャス・バイアス “について、印象に残っている方が多い様子でした。

アンコンシャス・バイアスとは?

「無意識の思い込み」「無意識の偏見」などの概念のことをいいます。
気づかないうちに、私たちに刷り込まれているもので、日常に溢れています。
例えば、血液型で「B型だから、マイペース」「A型は几帳面」など、判断していませんか?
他にも「男だから重い荷物を持つべき」「社内電話は女性が出るもの」
など、刷り込まれていがちです。

研修の中で出た”アンコンシャス・バイアス”を幾つか挙げると、
・女性はITが苦手
・女性は管理職になりたがらない
・女性部下には、あまり深く聞いてはいけない(男性上司達から)など
確かに、良くやってしまうバイアスで、納得ですね。

知っておいてほしいことは、 アンコンシャス・バイアスは、誰にでもあるもので、全てが悪いわけではない、ということ。

問題は気づかない内に、自分や相手にネガティブな「思い込み」や「決めつけ」で勝手に過小評価したり、 自分の考えを「おしつけ」て、差別的な発言や行動により、様々なハラスメントの原因になることがあるのです。

さまざまな人が働き、多様な働き方が増えてきたこの時代では、古い考え方や価値観を変えていく必要があります。まずは、自分のついやってしまう”アンコンシャス・バイアス”を意識して、自分の傾向を知ることからはじめましょう。

アンコンシャス・バイアス 2つの事例

研修の進め方を自分で考えていたときに、私自身の” アンコンシャス・バイアス “を思い出しました。「自分がされた場合」「自分がしていた場合」両面ありますので、具体的にお伝えします。

” アンコンシャス・バイアス “をされた場合

私は40歳から転職したのですが、入社後ひとまわり下の女性に業務を教えてもらいました。1ヵ月位経ったころに、言われた言葉は、「40オーバーの人って1回で仕事を覚えられないと思ってた。案外、覚えられるんだね~。」
彼女に悪気はありません。
「そういう風に思われてたんだ」と勉強になりました、笑

” アンコンシャス・バイアス “をしていた場合

10年ほど前、前職でダイバーシティプロジェクトの議長に推薦していただきました。メンバーは取締役以下、全員私の先輩であり、役職者が多数。
自分の中で遠慮があり、「上司や先輩たちの意見を優先した方がよいのではないか」と勝手にバイアスをかけてしまい、そのせいで、うまくまとめられないことがありました。

今ならば、 「 議長という役割なのだ」と捉えて、もっと上手くできると感じています。

” アンコンシャス・バイアス “に気づくには?

無意識のことなので、なかなか、自分だけで気づくことは難しいかも知れません。他者を通して、気づく方法を2つお伝えします。

口癖・思考のクセを知る

私たちが無意識に使っている言葉、口癖には自分の思考のクセが表れています。「普通そうでしょう」「どうせ無理」「こうに決まっている」「~べき」
など 、思い込み・決めつけ・おしつけ をしてしまいがち。

自分で気づかない場合が多いので、周囲に自分の口癖を訊いてみると、意外な答えが返ってくるかも知れません。

相手の反応を意識する

” アンコンシャス・バイアス “をすると、相手に反応がでる場合があります。
たとえば、「急に表情が曇った」「声のトーンが変わった」「反応が無くなった」 など。それは、サインです!!
流してしまわず、自分の “アンコンシャス・バイアス”を知るきっかけにして下さいね。

最後に

大切なことは、自分の一方的な視点ではなく、相手の真意を聞くことが重要です。次回は、相手の真意を聞く、というパートをお伝えしますね。