先日のこと。
「友達からいつもニコニコ笑顔だね、
って言われちゃった。」
と学校から戻った娘が言うので
親として、とても嬉しく感じました。
いつも笑顔でいる素敵な人がいる一方で
笑顔でいる方が良いと知りながらも
日頃の忙しさから、感情のトゲトゲが
つい顔に出てしまうことありがちですよね。
私はしょっちゅう反省しています。
池谷裕二氏著 『脳には妙なクセがある』の中に
笑顔に関する調査の興味深い記載がありました。
独 オットー・フォン・ゲーリケ・マグデブルグ大学
のミュンテ博士の論文内容の紹介で、
※ 図は省略します。
「箸を横にくわえると(左)、表情筋の使い方が
笑顔と似ています。
決して笑っているわけではありませんが、
強制的に笑顔に似た表情になるのです。
一方、縦にくわえると(右)、沈鬱の表情になります。
ミュンテ博士らは、笑顔に似た表情をつくると、
ドーパミン系の神経活動が変化することを
見いだしています。「ドーパミン」は脳の報酬系、
つまり「快楽」に関係した神経伝達物質で
あることを考えると、楽しいから笑顔を作る
というより、笑顔を作るから楽しくなるという
逆因果が、私たちの脳にはあることがわかります。」
つまり、「つくり笑い」でも、笑顔でいると
楽しい気持ちになりやすい、ということですね。
実は、この論文を知る10年以上前に、私自身、
ある年の1年の目標を「いつも笑顔で過ごすこと」
にしたことがありました。
当時は、メーカーに勤務していましたが
東京本社の女性社員で、35歳で最年長になり、
すっかりお局(つぼね)となっていた時でした。
この目標を決めた理由は、
後輩女性達から怖いと恐れられていたり(苦笑)、
「●●ちゃん」なんて呼んでいた後輩男子達が
管理職(上司)になり、
きっとやりづらいだろうなー、と思ったため、
周囲が私に仕事を頼みやすい雰囲気を作ろう、
と思ったためでした。
そこで、コミットするためにも、その年の
部長への年賀状に、
“今年の目標は、いつも笑顔で過ごすこと、です。“
と書きました。
そして翌年・・・ 部長から届いた年賀状には、
「笑顔でよく頑張ってました」と一言。
覚えていてくれたんだ・・・と思わず、
恥ずかしさと感謝の気持ちで一杯になりました。
実はこの部長は、年賀状を返さないことで
有名な方だったのです!!本当に驚きました。
今から思えば、笑顔が伝染し、部内の雰囲気が
さらに良くなっていたのかも知れません。
結局その会社には17年9か月勤務していたのですが
居心地が良く、家族みたいな環境でした。
なんとなく、会社の居心地が悪い、
周囲との人間関係が悪い、という方は
まず自分から意図的にでも笑顔で過ごしていると
良い変化があるかも知れません。
娘の言葉から、昔のことを思い出してしまいました。
当時を思い出し、今日から、
「いつも笑顔でいること」を続けてみようと思います。
みなさんも、是非ご一緒に。
Keep Smiling!
あなたならではの「ROLE(役割)」をみつけることが
輝く人生のトビラを開く「KEY(カギ)」になる」