VIA-IS 強みの対話会 「熱意」の強みについて

ウェルビーイング心理教育アカデミー 「VIA-IS 強みの対話会」(Pick up: 熱意)に参加した気づきや感想をお伝えします。

VIA-ISとは?

VIA-ISは「Values in Action Inventory of Strength」の略で、簡単に言えば、その人の「人格的な強みのリスト」を知るためのツールです。

ポジティブ心理学の第一人者であるクリストファー・ピーターソン博士とマーティン・セリグマン博士が中心になり、ストレングスファインダーのギャロップ社とも協力して開発されました。

【VIA-ISの人格特性的強み 24個】
創造性/好奇心/知的柔軟性/向学心/大局観/誠実さ/勇敢さ/忍耐力/熱意/親切心/
愛情/社会的知性/公平さ/リーダーシップ/チームワーク/寛容さ/慎み深さ/
思慮深さ/自律心/審美眼/感謝/希望/ユーモア/スピリチュアリティ

詳しくはこちらをどうぞ
強みの診断ツール「VIA-IS」について

「熱意」の強みの特徴

VIA-ISで、「熱意」は、zestで表現されています。
辞書で和訳すると、” 熱心に、 強い関心、熱意、心からの喜び ” という意味。

「熱意」について、受検後の解説では、こんな説明があります。
感動と情熱をもって生きる。物事を中途半端にしたり、いい加減にすることはない。人生を冒険のように生きる。いきいきしており、活動的。

また、ライアン・ニーミック博士 の著書「強みの育て方」の中には、下記記載がありました。
→ 活力がある、人生への情熱がある、元気、精力的、全力投球
→熱意と言うと英語のvitality(活力)という言葉が思い浮かんできますが、これは「命」というと、心と体共に生き生きとしてきて、人生を満喫できるようになるということ

「熱意」は、幸福感に最も関連する2つの強みの1つで、喜びが増し、積極性が高まり、意味を感じられるなどといった幸福感の要素と強く結びついているそうですよ。(もうひとつの強みは「希望」だそうです)

私の「熱意」の強みの変遷

実は私、「熱意」の強みが、かなり順位が変動しているのです。
2017年:19位
2020年:11位
2021年 :8位

自分の中で、実は納得感はあります。

2017年頃は、転職支援やキャリアカウンセリングがメインで、人に寄り添う傾聴をメインにしていた時期。
研修もやっていたものの、企業様から頂いたゴール設定でコンテンツを提供をしていたので、伝えていて、モヤモヤしていたのです。

2019年からは、” メンタル不調に悩む人 “や” 理性を使い過ぎて感度が鈍り、自分に合った仕事が分からない人 “が多い、と感じたことから、幸せに働く人を増やすための活動として、ウェルビーイング心理教育ナビゲーターとして、ウェルビーイング講座を開始したのです。

また、最近は研修においても、直接弊社で受けるケースか、私が伝えたい内容に共感・賛同してくれるアドバンストスタイル株式会社 経由で開催しているので、自分の想いと行動に一致感があり、伝えたい想い、つまり、「熱意」が自分の中でどんどん高まっていることを、自分でも感じているのです。

VIA-ISのpro版(解説書)には、「他者と面白く 且つ 有意義な関係を築くことができるでしょう」という言葉もあり、自分だけではなく、他者にもエネルギーが伝播するようにも感じます。
数年前に、 娘からも 「最近、お母さん、熱いし、説得力があるよね」と言われたことがあったので、伝播していくことを実感しました。

対話から気づいたこと

「熱意」の強みの高い人は、伝えたい想いがある人が多いということ。
きっと、意図的に熱意を伝えようとするのではなく、その話をしていると、自然とボルテージがあがり、熱く語ってしまう、ようなイメージでしょうか。

ある方は、周囲のお友達で「熱意」の高い人を思い出すと、ネガティブな課題があって、それを解決しようと活動している人が多い、と共有してくれました。

冒頭にある説明
感動と情熱をもって生きる。物事を中途半端にしたり、いい加減にすることはない。人生を冒険のように生きる。いきいきしており、活動的。
については、物事を中途半端にすることもあるよね、とか、何に関しても熱意が高い訳ではないよね、という意見もあがりました。

「熱意」の強みが低い、という人たちは、節制の強みが高めな方が多かったです。気持ち的にぐっと上がった後にストッパーがかかるようで、引き戻されてしまうような気がするとのことでした。ある意味、突っ走りすぎないようにバランスを取っているのかも知れません。

「熱意」の強みが低い、という方も、私から見ると、時々とても熱く語っているので、感情が高まり、状況的強みとして、一時的にあがることもあるのでは、と感じました。

VIA-ISの強みは、24個すべてが自分の中に内在しているものと書かれていますので、本当にその通りだな、と今回も改めて感じたのでした。

「熱意」の強みと上位の強みの関連

個人的に感じていることは、私の上位の強みとの関連性で言うと、
TOP1の親切心、4位の愛情、6位の好奇心は、「熱意」の強みが、より高まるように感じています。
一方で、2位の審美眼で少し俯瞰したり、3位のスピリチュアリティで、”人は誰もが、自分自身で課題を持って生まれてきて、それを自分で解決する力がある ” という想いがあるので、「熱意」を抑えているのかも知れないです。
だからこそ、8位で、自分にとって丁度よいかも、と感じました。

まとめ

「熱意」の強みは、 ポジティブ感情が精神の働きを拡張し、利用できる資源や能力を形成して、 この拡張と形成を繰り返すことで人は成長する、という、” 拡張-形成理論 ” ではないか、という話もでました。

幸福感に最も関連する2つの強みの1つである、「熱意」
自分がやりたいこと、伝えたいことを明確にすると、自然とあがってくるように感じます。
” 天職 “と、関連性の高いという「熱意」の強みを、日々の転職支援でも活用できたらと思いました。

VIA-ISは24個の強みがすべて自分の中にあり、大切にしているものや使用頻度で順位が変化します。
自分の状況や心の状況、価値観の変化などを探るヒントになると思います。

興味がある方は、ストレングス・アプローチ講座でお伝えしています。

あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。