ネガティブな感情や誤った判断は、自我消耗のサインかも?

転職のご相談の中で、こんなお話を伺うことがあります。

 ・最近、感情的でイライラする
 ・休日に出かけようと思っても、疲れて寝てばかり
 ・身体にじんましんが出てしまった

 

よくお話を伺うと、人間関係がうまくいってなかったり、

感情コントロールがうまく出来ず、知らずに
メンタル不調に繋がっているケースもあります。
これは、自我消耗しているサインで、「意志力」
の影響かも知れません。

 

 

■「意志力」とは?
ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニー 著、渡会圭子 訳
「WILLPOWER 意志力の科学」によれば、
「意志力の出所は一つであり、そのエネルギー量
には限りがある」
そうです。

「意志力」とは、限られた認知エネルギーで、科学的に証明された力。
人間の前頭葉に宿り、筋肉と同じように使いすぎると消耗してしまい、
時間の経過、我慢、頑張りすぎ、決断を下す、プレッシャーなどで
大きく消耗するそうです。

 

「意志力」のエネルギーが消耗することを、バウマイスターは
「自我消耗(ego depletion)」と名づけています。
「自我消耗」というと難しいかも知れませんが、
「意志力」をプールの水に例えると、朝、満水だったプールの水が、
下に穴が空いていて、エネルギーを使う活動によって、その穴から
水が減っていき、他の領域で使える、意志力や自制心が減っていく。
プールの水をイメージすると、自分自身が、今どのくらい
消耗しているか、分かりやすいですよね。

 

 

■「意志力」を減らさないために何が必要?

同書によれば、低血糖症患者の研究から、「意志力」と

グルコース(ブドウ糖)の関連性が分かったそうです。
つまり、「意志力」が疲労しているときに、
ブドウ糖を摂取すると回復するのです!!
疲れると、つい手っ取り早く、チョコレートなど
甘いものを取りたくなりますが、注意することがあります。
精製された食品(白砂糖、白米など)やスナック菓子、
ファーストフードは、GI値(グリセミック指数)が高く
血糖値が急上昇した後急降下し、必要なグルコースが不足して、
結局、自己コントロール能力が低い状態になってしまうのです。
少し時間がかかっても、GI値の低い食べ物を取ることで、
ゆっくり消化し、血糖値を安定させた方がよいそうです。

ちなみに、GI値の低い食べ物は、ほとんどの野菜、ナッツ類、
肉、魚、一部の果物、
オリーブオイル、チーズなど

 

 

■栄養とウェルビーイングは繋がっている

十分な栄養と血糖値の安定は、身体だけでなく、
心の安定にも関係しているのですね。

ウェルビーイングとは↓
“Health is a state of complete physical, mental 

and social well-being and not merely the absence

 of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、

肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること。

(日本WHO協会訳)”   社団法人日本WHO協会サイトより

 
感情的になったり、我慢が足りない、意志が弱いな、と
思った時は、自分を責める代わりに、
GI値の低い食べ物を!
「健全なる精神は、健全な身体に宿る」と昔から言われていますが
正しい判断力のある時に、転職を考えると、良い結果に
結びつくのではないでしょうか。
みなさんのチャレンジとしあわせを応援しています。

 

 

※写真:日暮里の人間禅道場近くの桜は満開でした

 

 

「あなたならではの「ROLE(役割)」をみつけることが
輝く人生のトビラを開く「KEY(カギ)」になる」