「地位財」から「非地位財」へのシフト

こんにちは、株式会社KEY ROLE 兼吉です。

 

先日25年付き合いのある同僚から
「別人みたいに変わったね」と
言われました。

 

確かに変わった部分もあるけれど、
何がそんなに変わったのかな、
と改めて考える機会になりました。

 

コーネル大学ロバート・フランク教授は、
しあわせを「地位財」「非地位財」
という2つで捉えています。

 

<地位財>
人と比べることで幸せが得られるもの
学歴、所得、社会的地位、物的財(車、家)など

 

<非地位財>
それ自体に価値があり、幸せを与えてくれるもの
健康、自主性、愛情、社会への帰属意識、
良質な環境、自由など

 

特徴としては、
地位財は長く続かない幸せで、
非地位財は長く続く幸せ
と指摘されています。

 

非地位財の例としては、月1回の
同好会の集まりやボランティア活動への
参加は収入が2倍になるのと同じくらい
人を幸せにするという研究があります。(※1)

 

一方で、地位財の例としては年収7万5千ドル
を超えると、感情的幸福は上昇しなくなる(※2)
そうです。

 

改めて考えてみると、元同僚と過ごしていた頃は
バブル前後という時代性もありましたが
地位財を求めギラギラしていたと思います、苦笑。
華やかな日々の一方で、誰かと比べて、
足りないところばかり意識して、追い求める
辛い日々だったと感じます。
人からは、そのままでいいと言われても、
自分自身はそのままの自分でいい、なんて
全く思えなかったのです。

 

でも、いまは、地位財の大切さも感じながら、
より非地位財が重要ということをようやく
実感出来るようになりました。
より柔軟なキャリアや役割を描けるようになり
人と比較することなく、自分の心を見つめ
気持ちに正直になることで、余裕ができ、
他人にも自分にも優しくなり、心地よい日々を
過ごせるようになりました。

 

気づけば、周囲の人も大きく変化しました。
昔の友人達とは年に1回会う位でしょうか。
ここ数年で、価値観が近く同志のような
年齢も背景も多様な友人が増えました。

 

もし、いま、あなたが人と比べたり、
足りないものを追い求めて
少ししんどくなっているのなら
そろそろ「非地位財」へシフトする頃かも
知れません。

あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。

※1:「世界に通用する子供の育て方」 松村亜里著
※2:「幸せのメカニズム」 前野隆司著

あなたならではの「ROLE(役割)」をみつけることが
輝く人生のトビラを開く「KEY(カギ)」になる