「もうここでは全てやり切ったので」という言葉は本当?

みなさま、こんばんは。
少し気温が下がり過ごしやすくなりましたが
急な気温の変化で体調を崩されていませんか?
先日の朝、保育園に向かっている時に娘が
「あ、鳥の鳴き声がするね」と言いました。
いつも娘の話を聞きながらも、頭の片隅では
仕事の段取りを考えている私は全く鳴き声に
気づきませんでした。
毎朝、音なんて全く気にしていなかったな、
と思い、その日は保育園までの間、耳に入る音を
感じてみました。

鳥の鳴き声、セミの鳴き声(それも数種類)
車の走る音、エンジン音、バイクの音、自転車のベル
人々の会話、電車の音、そして自分の歩く靴音!?
あまりにも日常のこと過ぎて全く気にせず
過ごしていたことに、ふと気づいたのでした。
とても新鮮で、なんだか視野が広がった気がして、
思わず娘に感謝しました。

 

話は変わりますが、最近転職の相談の中で気になる
ことがあります。
「もうここでは全てやり切ったので」という言葉。

もし5年10年同じ仕事をされている方ならまだしも、
2~3年の経験で仰ることに少々違和感を感じるのです。
本当にそこで学ぶことはないのでしょうか。

 

人材業界22年の尊敬する大先輩 リクルートエグゼクティブ
エージェントの森本千賀子さんも、「人材業界がもう
分かったからと辞めていく後輩たちを残念に思う。
これからなのに・・・」と以前仰っていました。

 

 

自分の事例で恐縮ですが、1社目は約18年勤務していました。
それも同じ部署で、基本的には同じ仕事をしていました。
でも18年続けたからこそ、理解出来たことが多くありました。
バブル崩壊後や震災後の不景気、逆に中国バブル時の
受注増への緊急対応。
130円台~90円台までの為替変動を経験し、為替動向の
読みの難しさも価格交渉のやりがいも痛感しました。
法改正による駆け込み特需や、各種貿易規制、 内部統制対応
など都度柔軟な対応が求められました。
また会社の〇〇周年イベントや新商品発表イベントなど
その時でないと経験できないことも多々ありました。
時代の流れと共に環境は変わるので、ほんの数年では
分からないことも多いのではないでしょうか。

 

確かに、数年同じ環境にいると新しい環境に移りたく
なる気持ちは分かります。
私自身も、18年の中で4回退職を考えました。
ただ、私が娘から教えられて、新鮮な気持ちになった様に
何か視点を変えると、まだ学ぶことがある場合も
多くあるのではないでしょうか。

 

本当にその場でやり切ると、別のステージが自然と
準備され、卒業していく様に感じています。
その際は是非あなたのチャレンジを応援させて
下さいね!

 

「あなたならではの「ROLE(役割)」をみつけることが
輝く人生のトビラを開く「KEY(カギ)」になる」

株式会社KEY ROLE
兼吉ともこ