いま思い描いている想定が、ずっと続く訳ではないことを知る

こんにちは、株式会社KEY ROLE 兼吉です。

 

転職相談でお話を伺っていると、
今や少し先の状況がずっと続く想定で
考えている方が多いなと感じます。
先のイメージが出来ていなかったり、
リアル情報がないままに、これまでの延長線で
考えていらっしゃるのです。

 

例えば、ご結婚前後の方は、この先家族が
増えることを予測して、
働き方を和らげたい、という方が多いです。

 

こどもが生まれたら、時短がいいな
家庭優先にしたいので派遣社員がいいかな
こどもが高校生くらいまではしっかり見てあげたいな

と、価値観は人それぞれです。
ただ、なぜそれが良いのか、理由をもう少し
掘り下げて、考えていただきたいのです。

 

例えば、多くの企業で「時短」がスタンダードになり
取得する人がほとんどです。
でも、その分給与が下がったり、評価されにくく
モチベーションが下がるデメリットもあります。
キャリアカウンセリングでは、育休中や時短時の
お悩みは多数あります。
一方で、フレックスなどを使いながら、
フルタイム勤務した方が精神衛生上、快適な方もいます。
「時短」がベストと思い込むのではなく、選択肢を
幾つかあげてから、決めていただければと思います。

 

また、正社員⇒派遣社員になり、妊娠後契約満了で退職。
もし無職になっていると、保育園に入れる可能性は
とても低くなります。
保育園が決まらないと、企業側はなかなか採用しません。
正社員を辞めて、派遣で一時楽になったものの、
やっぱり正社員でいれば良かった、とならない様に
慎重に考えてくださいね。

 

また、こどもはずっと手が掛かるイメージかも
知れませんが、案外早く手を離れる場合もあります。
塾に行ったり、部活で帰りが遅くなったり、
土日も出掛けることが多くなり、
夫婦の時間が増えたりします。
いざ、元通りに働こうと思った時に、
「辞めなければ良かった」
「こんなはずじゃなかった」
と思わないように、ある程度、先を見据えて
下さいね。

また、40代正社員でこんな方もいらっしゃいます。
・マネジメントは面倒なので嫌なんです
・ずっと責任感がない仕事がいいです
・頭を使わない、ルーティンワークだけやりたい

 

いまはそれで良くても、万が一、経営が悪化したり、
不本意な異動などで、転職が必要になった際、
年齢的にマネジメント経験があった方が良いですし、
もしスタッフ職ですと、長年いた会社よりも
年収が下がる可能性もあります。
そう考えると、いま出来る事、やっておくことが
あるかも知れません。

 

他にも、急遽両親ともに介護が必要になり、
仕事ができなくなったケースもありました。
介護休暇を取得し、期限内で戻れる方も
いらっしゃいますが、長引いて、
退職になることもあります。
介護問題はいつか考えなくてはいけないこと。
家族や兄弟とあらかじめ話しておいたり、
何となくでも、頭の片隅に入れておくことで、
慌てずに済むかも知れません。

今、思い描いている想定でこの先ずっと
進むわけではありません。
ひとつひとつの選択次第で、その先が大きく
変わっていきます。
そのことを認識しているだけでも、転ばぬ先の杖
になるかも知れません。

人生の節目に皆さまが、ベストな選択をされますこと
願っています。

あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。

あなたならではの「ROLE(役割)」をみつけることが
輝く人生のトビラを開く「KEY(カギ)」になる