リファラル採用に向いている人・向かない人は?

2022年8月1日

「リファラル採用」という言葉を聞いたことはありますか?

referralは「紹介」、「推薦」という意味。
「リファラル採用」とは、社員や関連する人脈の中から、自分の会社に親和性が高いと感じられる人や、今の職場に必要な能力を持っている人を紹介・推薦してもらい、選考をする採用手法です。
GoogleやFacebookなど米国のIT系企業から火が付き、いまや日本でも半数以上の企業がリファラル採用を導入しており、IT企業では7割以上が導入しています。

参考 https://www.mynavi.jp/news/2021/03/post_30192.html
引用元:マイナビ「中途採用状況調査(2021年版)」

さて、そんな「リファラル採用」ですが、転職の相談でお話を伺っていると、向き・不向きがあると感じます。
そこで、主観にはなりますが、リファラル採用に向く人、向かない人について、お伝えするので参考になれば嬉しいです。

リファラル採用に向いている人


■入社後にする仕事や活躍イメージが明確な人 または 一緒に働いたことがある人

IT系で特にリファラルが多いというのは、スキルや経験が分かりやすいということがあるかも知れません。
事業やプロジェクトの中で、「そういう経験をしている人なら知り合いの●●さんがいいかも!」「●●さんなら、できるかも」と実際に活躍できるイメージがしやすいように思います。
業務内容や出来ることが明確なので成果を出しやすい、だからこそ、活躍しやすいというメリットがあると思います。

■人見知りしやすタイプの方

自分からあまり積極的にコミュニケーションを取りに行けない人にとって、入社する会社に知人がいることは助かるのではないでしょうか。
技術者の方は特に、新たな環境にひとりで入ると、慣れるまでに時間が掛かる場合もあるようです。
特に、コロナ禍では、在宅ワークで社内の人とのコミュニケーションが取れず、孤独にさいなまれる方も。
リファラルで採用された場合は、既に知り合いがいるので気にしてくれたり、他の社員と繋いでくれるため、会社に早期で馴染みやすいというメリットがあります。

■人柄が良く、つながりが多い人

特に40代後半以降の場合、スキル・経験という点(特に、ITスキル面での懸念)で、転職活動が厳しい人もいらっしゃいます。
決定のご連絡をいただくと、友人・知人から誘ってもらったというケースが多いのです。
また、仕事と直接関係のない人脈、習い事、趣味などの関係で手伝って欲しいと声が掛かる場合もあるようです。
仕事以外のつながりを作っておくことはお勧めです。

■人材紹介会社経由だと書類通過出来ない可能性が高いけれど、試してみたい、と思われる人

人材紹介会社経由だと採用コストがかかるので、自己応募よりもハードルが高い場合が多いのですが、リファラルであれば、安価(※)で、且つ、社員の知人という1次スクリーニングがあるので、「●●の知り合いで、うちの会社で活躍できそうということなら試してみようか」と思っていただける場合も!
※ リファラル採用は、紹介した社員にはインセンティブを支払う企業も多いです。例:ひとりあたり、10万~30万円など



リファラル採用が合わない人

■フラットな友人関係を好む人

リファラル採用では、友人・知人と同じ会社になるので、場合によっては上下関係ができることもあります。
寛容で気にしない、という場合は良いのですが、なんとなく気まずくなる場合も。
ポジションや年収など気にしたり、人と自分を比較しやすいタイプの方は、避けた方が良いかも知れません。

■自ら切り拓くタイプの人
新たな環境で一から人間関係を作ることに抵抗がなく、楽しめるタイプの方は自分で転職活動をして切り拓いていけるタイプです。
むしろ、新しい出逢いや、自分の力を試すことにワクワクする方もいますので、過去のしがらみなく、思う存分に、力を発揮できるかも知れません。

■自由が好きな人
知人紹介だと、最初のうちは特に、「●●の紹介」というイメージが伴うもの。
一匹狼タイプやあまり自分に色を付けたくない人、知り合いがいると却って気を遣ってしまう人は、自分で探した方が向いていると思います。


最後に

いずれにしても、リファラル採用で入社した方からのご相談で一番多いのは、紹介してくれた知人が先に退職したケースです。
紹介者がいなくなり、「会社に居づらい」「居場所がない」「待遇が悪化した」ということで、慌てて転職活動を始める人も!
入社時は考えてもみないことかも知れませんが、実は先に紹介者である知人が退職してしまうことは良くあることだ、と知っておいていただき、事前に準備をしておいていただくことをお勧めします。

例えば、紹介者がいなくなったとしても、仲の良い同僚や繋がりを作っておくことや、仕事で成果を出しておくことが大切です。

また、リファラルだけでなく、将来のこと(定年後など)を視野に入れて、業務委託などの働き方も検討・準備しているのであれば、今後に繋がるような、習い事や趣味、学びの場、同じことに興味を持つ仲間など、仕事以外のつながりを作っておくことをお勧めします。
今回の内容が、あなたのウェルビーイングなキャリアのお役に立てたら、嬉しいです。

あなたのしあわせとチャレンジをいつも応援しています。


ウェルビーイングの講座はこちらでもお伝えしています↓
https://ameblo.jp/keyrolecareer/entry-12712467463.html

強みの講座はこちらでもお伝えしています↓
https://ameblo.jp/keyrolecareer/entry-12711616263.html